齋藤徹さん

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5月18日、
コントラバス奏者の齋藤徹さんが
ご逝去された。

徹さんはガン治療を続けながら、
死ぬ死ぬサギで生き抜く、と
精力的に音楽活動を続けていらした。

なのでつい、
そのときはまだまだ先のことなんじゃないかと思ったりしていたら
ふと、蝋燭の火が消えるように
突然、とても静かに逝ってしまわれた。

友人に誘ってもらって
共演の機会を初めていただいたとき、
「あなたはどういう人なのか」とでも言うように音が身体の中にやってきたような気がしてびっくりした。

徹さんの即興観は、
ジャンル
プロかアマかその間か
老若男女
障害のあるなし
国境

等々
なんら区別なく
人間をみつめていた。

正直な即興を追い続け、
正直でない演奏には
ご自身へも含めて
きびしいまなざしを向けていらしたと思う。

6月に予定している舞の会では、
ガムランの皆川厚一さんとお引き合わせすることを私は楽しみにしていた。

コントラバスを弓で弾くだけではなく、さすり、叩き、愛おしそうに横にしてまで演奏し、多くの方々と共演されてきた徹さん。
国外持ち出し可能なのか、というような性質のバリガムランの演奏で音楽を問うてこられた皆川さん。
お二人ともツワモノである。
残念で寂しい。

でも人の痕跡はそうそうすぐ消えるものではない。
皆川さんとのやりとりのなか徹さんの響きがたちあらわれるのではないかと
願うのである。







by natsumi1947 | 2019-05-24 20:09 | | Comments(0)

舞に至る生活

by がじゃ
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